自分の分を知る

幸せに生きるには、自分の分を知る、ってことが大切だと銀色夏生さんの本で読んだことがある。
自分の分を知る、わきまえるということ。
読んだときは、なんだか悲しいって思ったんです。分を知る、わきまえる、ということは、自分はこんなもんだ、と諦めるようなそんなニュアンスを感じたから。

今、改めてその事について考えると、諦めるとか、そういうこととはまた違う気がしてきた。
自分の 分を知る、ということは、出来事と自分に距離を与えることなのかな。出来事に対して、感情を大きく揺さぶられないようにする、というのかな。
悪い出来事って、自責感とか、怒りとか、悲しみとか、負の感情が湯水のごとくあふれでる。だけど、どこまでが、自分でコントロールできたのか、って考えると、悪い出来事は、全部が自分のせいじゃない。人に怒られたって、同じことでも怒らない人はいるし、転んだのも、道路に穴があったからかもしれない。全部が全部、自分のせいじゃないんですよね。
だからそこに全感情を持ってかれても、無駄なんですよね。感情の無駄遣い。
自分の分を知っていれば、自分が影響させた分だけ怒れるし、悲しめる。感情に振り回されない。銀色さんの言いたかったことはそういうことなのかな。

でも、大金落としたらめちゃめちゃ凹むよな。ひゃくぱー自分のせいだって思うもんなぁ、なんてね。笑